透明アクリルへのシルク印刷
2017-05-24
久しぶりの依頼でした。
実に10年前頃までお取引のあったお客様からの依頼。
小物家具関係を全般に扱っている会社様より久々のお声が掛かりました。
依頼していたスクリーン印刷業者さんがご病気とのこと。
スポットで手伝ってくれないか?という打診です。
仕事はアクリル板へのゴールド印刷!
版は手刷り使用で使用中の版を持込みの依頼です。
納期はお任せで依頼されたのでゴールデンウィーク中に印刷に掛かりました。
アクリル用のインキでゴールドを調合、
赤金系のゴールドの金粉で調合して色だしをしてみたところ、
ほぼ同色に近かったのですぐに印刷数量分のインキを用意しました。
この種類のインキへ金紛を混ぜると、数時間でゲル化してきますので
印刷はスピードが勝負となります。
手刷りですので時間の掛かる印刷になります。
ゲル化してしまうため、2回に分けて印刷加工して仕上げてみました。
結果はOK、無事納品も終わりホットしてGWは過ごす事ができました。
シルク印刷業界も高齢化の問題で困っている現状のようです。
地場産業に合う印刷形態の作業ができる職人さんが高齢化のため引退している現状です。
地場産業の仕事は会社規模の大き目のシルク印刷業者はコストの問題とロットの問題で受ける事ができません。
地場産業のシルク印刷職人しか対応できないため、高齢化で職人さんが減ってしまっています。
ほとんどの職人さんは跡継ぎはいないため廃業するしか方法がありません。
私のような50代のシルク印刷職人が最後の職人になるやもしれません。
難しい時代が目の前に迫ってきています。
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